映画館!コワーキングスペース!屋上!サムヤーン・ミットタウン散策記


MRTシーロム駅から、さらに一駅進んだところにあるMRTサムヤーン駅周辺は、チュラロンコーン大学の裏手にあるため、複合施設の「サムヤーン・ミットタウン」や「チャムチュリー・スクエア」を中心に、学生が集まるエリアになっています。

スクムビットを生活圏とする人にとっては少し距離があるため、「名前は知っているけれど、行ったことはない」という方も多いのではないでしょうか。けれども、実際に足を運んでみると面白い場所がいくつかあります。

特にサムヤーン・ミットタウンは、映画好きやコワーキングスペースを探している人にとって、わざわざ訪れる価値のある場所なのです。

そもそも私がサムヤーン・ミットタウンを知ったきっかけは、5階にある映画館「ハウス・サムヤーン」。当時、日本映画『言えない秘密』をどうしても観たかったものの、主要な映画館ではすでに上映終了しており、唯一残っていたのがここでした。

ハウス・サムヤーンは日本映画の上映や過去の映画のリバイバル上映を行うこともあり、映画好きの私にとって頼もしい存在になりました。

5階の映画館 ハウス・サムヤーン

映画館のあるフロアは屋上へ続いており、緑あふれるガーデンで自然光を浴びながらリフレッシュ、夜はバンコクの夜景を一望することもできます。

さらに、ヴィクトリーモニュメント駅から36番バスで一本。アクセスの良さもあり、今では自然と通うお気に入りの場所となりました。

階段状のスペース

館内で特におすすめしたい場所が「C asean Samyan CO|OP」。無料で24時間利用できるコワーキングスペースです。初回はQRコード読み取りとパスポート提示だけで簡単に手続きが完了し、すぐに利用可能。登録したアプリで混雑具合を確認することもできます。チュラロンコーン大学が近いためか、利用者は学生が多い印象です。

学業や仕事に集中する人ばかりかと思いきや、先日訪れた際には、右隣の女性は卒業写真の編集に没頭し、左隣の男性は真剣な表情でFPSゲームをプレイ。

それぞれが思い思いの時間を過ごしていて、自由な空気感が心地よく感じられました。

席数自体は多いのですが、中には荷物だけ置いて長時間離席している人も見かけます。 そんなときは、思い切って隣の人に声をかけてみることをおすすめします。たとえばタイ語で「ティニー ワーン マイ カップ?/カ?」(ここ空いていますか?)や、「ミー コン マイ カップ?/カ?」(ここに人はいますか?)と尋ねてみましょう。

ほとんどの席に電源が完備。長時間作業にぴったりです。また「Double A Fast Print」という印刷機が設置されているのも便利なポイント。カフェも併設されているので、一日中ここで過ごすことができます。

ただし冷房がかなり効いているので、上着を持参することをおすすめします。

また、イベント開催時には館内が少し騒がしくなることもあるので、イヤフォンを用意しておくと安心です。

集中できるコワーキングスペース

併設のカフェ School Coffee

――「今日は一日、集中して作業したい!」そんな日に、サムヤーン・ミットタウンまで足をのばしてみてはいかがでしょうか。
後編へつづく。

タイ自由ランド 2025年9月20日号掲載

 

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