【懐かしの一面記事】コンドミニアム建設ラッシュ トンブリ側のBTS周辺 ビジネス街から10~15分が魅力(2014年11月掲載)

あの頃のタイをもう一度

弊社フリーペーパー「タイ自由ランド」は、2026年9月をもちまして創刊30年目を迎えます。

これまで誌面を飾ってきた歴代の一面記事を復刻し、当時の記事とともに、懐かしいバンコクの街並みや、その時代を彩ったタイでの出来事を振り返っていきます。

今とは大きく姿を変えたバンコクの街、当時話題になったニュース、暮らしや流行、そして在タイ日本人を取り巻く環境――。

過去の記事を読み返してみると、そこにはその時代ならではのバンコクの空気が詰まっています。

「こんな場所があった」「こんな出来事があった」と懐かしく感じる方も、まだ当時のバンコクを知らなかった方も、ぜひ30年の歩みとともにお楽しみください。

あの日の一面から、バンコクの30年をたどります。

 

〈2014年11月掲載〉コンドミニアム建設ラッシュ トンブリ側のBTS周辺 ビジネス街から10~15分が魅力

 BTSシーロム線がバンワー駅まで伸びて来月で1年になる。クルントンブリ駅、ウォンウィアンヤイ駅周辺はすでにコンドミニアムで埋め尽くされた感があるが、そこから先の延伸区間は、まさに雨後のたけのこのごとく、コンドミニアムの建設ラッシュだ。まだ更地の売出し中の物件を見に行ってみた。

 まずタラート・プルー駅(BRTラチャプルック駅)の横にある大手不動産ディベロッパーAP社の新しいコンドミニアム(アスパイア・サトーン・タープラ)のショールームを訪れてみた。

30階建て1219室で2年後の2016年完成予定だ。1ベッドルームは230万Bから、2ベッドルーム(38㎡~)は430万Bからというが、驚いたことに販売開始2日で売り切れたという。

人気の理由は、駅直結という抜群の立地の良さ。また徒歩3分程の至近距離にこのエリアで最大のショッピングセンターであるザ・モール・タープラがあるのも売りだ。

約3分の2は、単身者もしくはカップル向きの30・5㎡の1ベッドルーム。賃貸投資目的で購入した人も多いそうだが、ビジネス街のチョンノンシー駅までBTSで13分と通勤にも便利で借り手は見つけやすいだろう。

しかし若いカップルの時は良いが、子供が出来たらどうするのだろう。

朝の通勤時間帯のBTSは、始発のバンワー駅からウォンウィアンヤイ駅まで満員となり、チョンノンシー駅で約3分の1がどっと降りる。次のサラデーン駅でもけっこう降り、残りはサイアム駅まで行くという感じで、この沿線の住民はシーロム勤務者が多い。

隣のウッタカート駅の真横にも2年後に完成予定のテンポ・グランドというコンドミニアム用の更地がある。A棟(24階)B棟(32階)合わせて1004室というプロジェクトで、スタッフに聞くと80%ほどがすでに予約済みとのこと。ここも単身者もしくはカップル向きの小さい1ベッドルームがメインで、駅近の物件は、どこも似たようなレイアウトだ。

1ベッドルームは210万Bからで、試しにまだ空いている2ベッドルームで見積もりをしてもらったが、57㎡で437万だった。バスルームが2つあり、21階という高層階、BTS駅の真横というロケーションで平米7・66万B。この辺まで来ると安くなるが、シーロムまで15分と意外と都心に近い。

ウッタカート駅の向かい側には、ランド&ハウス社のザ・キー(2ベッド450万Bから)とアイデオも建設中で、周辺にはトタンで出来たミャンマー人労働者の集落ができているが、5年後にはまったく別の景観になるだろう。

 

アスパイヤー・サトーン・タープラの入口は タラートプルー駅の階段を下りてすぐ横

ウッタカート駅の隣は終点のバンワー駅で、プレジデントというコンドミニアムが建設中。3年後にはMRTも開通し交通の要所となる好立地で完売済。プレジデントは、同ロケーションにさらに2つのコンドミニアムを建設する予定で、2年後に完成予定のプレジデント2は、1ベッドルームはすでに売り切れという。

駅前の物件に比べると、駅から離れた物件は、販売ペースはやや遅めだ。ウォンウィアンヤイ駅とポーニミット駅の中間には、NYX(センシリ社)とブライトというコンドミニアムの建設予定地がある。

NYXは35階建て853室で1ベット30㎡が250万Bから。6階の2ベッドで見積もりをしてもらうと62㎡は509万Bだった。60%ほど予約済だそうだが、利便性で不利な点を共有施設の充実などで、高級感を出している印象だ。駅前のコンドミニアムより、ショールームにもお金がかかっている。

ブライトは46階建てでありながら475室しかない完全にハイソ向け高級物件。第一期の販売で60%ほど売れたというから、そういう需要もあるのだろう。完成は3年半後と売り急いでいる雰囲気はなかった。

BTSシーロム線はラッシュアワーの混雑がひどいが、現在、更地のコンドミニアムに入居が始まる頃には、フアランポーン駅からバンワー方面へ伸びるMRTも開通し、BTSの混雑緩和が期待される。

ビジネス街のシーロムに近いわりに、日本人の少ないトンブリ側だが、子供の学校や家族のための生活環境を気にしなくてよい単身の駐在員が増えているので、シーロムへの通勤に便利なトンブリ側を選ぶ日本人も今後は増えそうだ。コンドミニアムの価格は、まだスクムビットより安めなので、駅前の物件は、投資用としても狙い目かもしれない。