【パヤナーク戦記】5.マリリンの美貌+アインシュタインの頭脳+バオバオの能力

2020年12月19日

この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

博士の研究室が激しく揺れた。地震だ、大地震だ。

バオバオが目をひらいている。

”みんな逃げるんだ、ここから離れよう。ホーたのんだぞ。”

アインシュタイン博士は叫んだ。

ホーはまた白い粉をみんなに吹きかけた。

私はまた気を失い、目をさますと大きな川のほとりにいた。

”ここなら安全、あの島はバオバオが目を覚ますとともに、火山が大噴火したよ”

声のする方向を向くと、マリリンがいた。

”え、火山の大噴火って・・・。”

”そうじゃ、わしの研究所もあとかたもなくなってしまった。”

”島そのものがなくなったんだよ”

マリリンを見ると、若い少女だった。

17歳前後かな。

”そんな馬鹿な。”

私はスマートウォッチでAIアシスタントのユミにきいてみた。

”島がなくなってほんとなのかい。”

”はい、Yahooニュースによると、昨日午後18:00に北センチネル島は火山の噴火で島が海に沈んでしまったそうです。”

さらに私はこの場所がいったいどこなのかきいてみた。

”ところで、ここはどこなの”

”現在の場所は、タイ東北部のサコンナコン県バーンラオ村でメコン川の近くです。”

私はまたタイにもどっていたのだ。でも、なぜホーはこんな場所にみんなを連れてきたのだろうか。

”バオバオはどうしたんだろう。”

私はマリリンにたずねてみようと思った。

すると、私の背後から声が聞こえてきた。

”おい、ちび、何をぶつぶつ言ってるんだ”

そこには、5メートル近い身長のバオバオが立っていた。

顔がワニで下半身が人間だった。

そして、下半身はエジプトの古代の王が着るようなものを着ていた。

”ちび、私をどこかでみたことがあると思っているんだろう。”

”エジプトの神様・・・。”

”そうだ、ちび、私はセベク神だ。”

”お父さん、何をつまらない話をしてるの、早くパヤナーク様を探さないと”

マリリンがバオバオに言った。

え、お父さんって、何を言ってるんだ。

そういえば、マリリンの大きな瞳はバオバオの瞳によくにていた。

爬虫類の瞳だ、でも優しい瞳だった。

 

コーヒブレイク

 


Jeff Dahl, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons

セベク (Sebek) あるいは、ソベク、ソブク(Sobk)、Sochet、Sobki、Soknopaisとは、古代エジプトの神。ギリシアでは、 (Σοῦχος、Suchos) とされている。彼の名前は、「妊娠するかしないかを決める者」を意味する。母は、ネイト、妻は、レネネトである。

.

 

今日の名言

お金では幸せは買えない。だが、お金は、あなたが不幸である間、何不自由ない生活をさせてくれる。

クレオパトラ7世