(2024年1月5日号の記事です)
2024年を迎えて、昨年はモノレールのイエローラインにピンクラインが次々にオープンし、さらに今年地下鉄のオレンジラインもオープン予定。まさに網の目の路線網が現実となる。
我々日本人にとっての滞在は1万円で2400バーツとなって、観光地として気軽に来れる街ではなくなって来ている。
さて、ちょうど、エムスフィアが完成したので行ってみた。入り口から入ると、フードコーナーがあり、盛り上がりがまず目につく。
一方、BTSプロンポン駅から直結の特等席にぱっと入ると「Beams」がデンと構えており、ビックリだ。
ところで、Beamsは以前、エムクオーティエにあったがエムスフィアに移ったのだろうか。
大衆路線ではなくプレミアムを意識した世界レベルの造りで、「エンポリアム」から始まり、「エムクオーティエ」「エムスフィア」と完成版の集大成となる。
目立つ場所にフードコーナーが多くて、目移りしてしまうが、どこもなかなか凝った造りで、光を加減したりと、それでいてストリートフード風にしたり、オープンエアーにしたりと、個性が見える。
今のところ、多くの人で賑わっているが、この状態がずっと続くとは思わないが、あのコロナの状況がうそのように盛り上がっているのは確かだ。
そして、IKEAのフロアは1階まるごとで、入り口が一方通行のようになっているのは郊外の店と同じ造りだ。通路の入口らへんには、アイスクリームなどの軽食が食べられる場所があり、多くの人で賑わっていた。
イケアの中をどんどん進んでいくと、中央部分にイケアレストランアが現れる。ここでごはんや飲み物がいただけるということで、ここでも多くの人で賑わっていた。食事をしながら外の景色が一望できるのは気持ちが良い。
このエムスフィアが2024年の始まりに象徴的と思うのは、バンコクは一段上の街になって、我々、庶民が気軽に来れる街ではない!ということだ。
筆者は60歳を迎えるが、正直なところ、バンコクは我々のような人がリーズナブルに過ごす!という、20年前を思い起こしているものではない。新世代の人がいそがしく動く大都会であり、今やプレミアムな街なのだ。