ピンクラインで行く日帰りクレット島!そこは2つの顔を持つ場所だった

(2023年12月20日号の記事です)

ピンクラインが開通したというので、さっそく「クレット島」への日帰り旅行に出かけて見ました。

まず、BTSプロンポン駅からワットシーマハータート駅まで行きます。そこでモノレールのピンクラインに乗り換えます。

ミンブリー方面とは反対方向で、「パークレットバイパス駅」を目ざします。モノレールなのでいく分、速度も遅い感じで、9駅ありました。

ところで、「クレット島」というのは、チャオプラヤー川上にある小さな島ですが、今までなかなか行きづらかったのですが、一方でローカル感があり、原風景が味わえる場所として人気があります。1周、5キロほどで自転車でも回れます!平日は人が少なく、やはり物足りなさがあるので、観光客がどっと来る土、日曜を目ざすのがよいでしょう。

クレット島の始まり地点は渡し船のある「ワットサマンヌア」ですが、ピンクラインはそこまで行かないので、どうやっていくか!

「タクシーorバス」この2者選択という感じです。タクシーの場合は、「ワットサマンヌア」といえばOK。約5分ほど。一方、バスの場合は停留所の「Pakkret Pier」まで行き、そこからさらに10分ほど歩きます。

そして「ワットサマンヌア」に着くと、「クレット島に行く船着場はこちら」という看板があるので、それに従って行くと、船着場があります。

渡し舟が停まっており、人が集まると出発!次々に出発するので、心配する必要なし!ゴゴゴーと音を立てながら勢いよく走り、ただの渡し舟なのにあっという間にクレット島に到着!3バーツを払い、いざ、入島!

クレット島の船着場は人でたくさん

クレット島の船着場は人でたくさん

写真で見ていた右手に傾いたビルマ様式の仏塔もありました。左手には趣きのある小道もあり、ワクワクしてどこから見て行こうか迷いましたが、人の流れのあとをついて行くと「OTOP VILLAGE CHAMPION」という看板が書かれた入り口が現れました。

そこを歩いて行くと、アーケードのようになっている細道の両脇にたくさんのお店があり、多くの人がゆっくりしたペースで歩いていました。

「傾いたパゴダ」は本当に傾いています

「傾いたパゴダ」は本当に傾いています

「OTOP VILLAGE CHAMPION」と書かれた看板がアーケードの入口

「OTOP VILLAGE CHAMPION」と書かれた看板がアーケードの入口

細いアーケードの中はたくさんの人で賑わっている

細いアーケードの中はたくさんの人で賑わっている

ところで、さきほどの船着場の近くには自転車のレンタルがあり、1日40バーツなので、さっと1周するならレンタルがお勧め。

筆者は結局、レンタルをしませんでしたが、やはり歩いて行くのが楽しい!クレット島は陶器とお菓子が有名なので、カラフルで繊細なタイのお菓子があちこちで販売されていました。どれも魅力的で食べたかったのですが、とりあえず買わずに歩いてみました。

1日40バーツで自転車をレンタルできる

1日40バーツで自転車をレンタルできる

タイのお菓子を作っている様子が見られる

タイのお菓子を作っている様子が見られる

カラフルで繊細なタイのお菓子

カラフルで繊細なタイのお菓子

少し歩いていくと「Kanom Tuay Country」というカントリー風のお洒落なお店を発見。お店の中にも人がたくさんいたので、ドリンクを作っているのが見える席に座りました。お店の名前に「Kanom Tuay」と書いてあったので、「Kanom Tuay」を注文。ココナッツミルクのプリンのようなもので、専用の小さな器に入れているのが特徴のタイのお菓子。このお菓子は2層になっており、上層は柔らかくココナッツの甘味がし、下層はゼリーぐらいの固さになっており、しょっぱすぎず甘すぎないちょうど良い味でした。ここのお店のKanom Tuayは、30バーツで大きい器に4つ、または、小さい器に8つ入りのどちらかを選べ、小さな木ベラのようなものでいただくという、他店では食べられないスタイルで、味も雰囲気も良かったです。

カントリー風でお洒落な「Kanom Tuay Country」

カントリー風でお洒落な「Kanom Tuay Country」

目の前でジュースを作ってくれるのでまじまじと見てしまいました

目の前でジュースを作ってくれるのでまじまじと見てしまいました

4つで30バーツと安い「Kanom Tuay」と、「ストロベリースムーズ(50バーツ)」

4つで30バーツと安い「Kanom Tuay」と、「ストロベリースムーズ(50バーツ)」

一休みしたところで、見逃しては行けない陶器のお店に行ってみました。色々なところに陶器を売っているお店があり、陶器作りを体験できるところには、たくさんの観光客で賑わっていました。陶器は小物入れほどの小さなものから、大きなものまであり、チムチュム用の陶器もあったりと、見ているだけでも楽しい。あるお店では、ドラえもんやキティーちゃんの形をした陶器にドリンクを入れて売っているお店もあり、面白い陶器をお土産にするのもいいなと思いました。

様々な形やサイズの陶器が売られている

様々な形やサイズの陶器が売られている

陶器に細かい模様を付けている

陶器に細かい模様を付けている

ドラえもんやキティーちゃんの形をした陶器にドリンクを入れて売っているお店

ドラえもんやキティーちゃんの形をした陶器にドリンクを入れて売っているお店

まだまだ続く一本道を歩いて行くと、お店がなくなり急に自然が目の前に現れました。さっきまで人がたくさんいてざわざわしていたのが嘘のように、すっと静かになりました。

同じクレット島なのに、少し中に入るだけで自然が豊かになり、山の方にでも来たような不思議な感覚になります。この先に続く道に行って良いか不安になりながらもとりあえず歩いてみましたが、この道に行くには、船着場の近くにある自転車を借りて行くのがおすすめ!

ただひたすら一本道が続く道にはたまに野良犬が出没する

ただひたすら一本道が続く道にはたまに野良犬が出没する

同じクレット島でも違うところに来た感覚になる

同じクレット島でも違うところに来た感覚になる

一軒家のお洒落なカフェがあるエリア

一軒家のお洒落なカフェがあるエリア

さて、船着場から左にも行ける小道があったので、船着場まで戻ってその道に行ってみました。そこの小道には川を眺めながら食事ができるお店や、1軒屋をカフェにしたりするお店がありました。時間がゆっくり流れているみたいで、とても気持良いです。細くてクネクネしているソイをずんずん歩いて行くと、コーヒーの香ばしい匂いに誘われて「クアムーCoffee & Gallery」というお店に入りました。

コーヒーの香りがする「クアムーCoffee & Gallery」

コーヒーの香りがする「クアムーCoffee & Gallery」

このお店は、コーヒーの焙煎が出来るのが特徴ということで、「DIYセット」を注文。

まずは、まだ白い色をしたラノーン県のコーヒー豆を、カセットコンロに置かれた小さな中華鍋の中に入れて、焦茶色になるまでひたすら木のスプーンで焙煎します。焙煎する時はまだコーヒー豆の匂いはしませんが、コーヒー豆が中華鍋にコロコロと転がる音を聞きながら焙煎していくのは耳に気持ち良かったです。ひたすら焙煎をし、濃い焦げ茶色になったら焙煎が終わります。次は、カラを落とし、それを豆を挽く入れるものに入れてコーヒー豆を挽きます。挽いたコーヒー豆はとても良い香りがして、やっとコーヒーを感じられます。 そして、コーヒーを抽出すると、3杯ぐらい飲める量になるので、1杯目はマキアートでいただきました。そのマキアートは、泡がグラスからこぼれ落ちていてビジュアル的に映えます。2、3杯目は小さいグラスに入れてくれて、コーヒー豆本来の味を堪能しました。ラノーン県のコーヒー豆は、苦味が少なく飲みやすく香りが良く、歩き疲れた体に染みわたりました。余ったコーヒーは、ボトルに入れて持って帰れるのが嬉しいです。料金は220バーツですが、焙煎が体験できたり、持って帰れたりするので良い料金でしょう。また、おすすめの「揚げ饅頭(20バーツ」もコーヒーのお供にちょうど良かったです。このお店の近くには、クラフトビールが飲めると有名なお店もありますが、ぜひコーヒーの焙煎が体験できるこのお店でゆっくりしていってほしいです。

コーヒーの焙煎が体験できる

コーヒーの焙煎が体験できる

マキアートは写真映えで、揚げ饅頭はコーヒーにピッタリ

マキアートは写真映えで、揚げ饅頭はコーヒーにピッタリ

クレット島を満喫したあとは、入島した際に入って来た船着場からワットサマンヌアまで行きます。行きと同じ3バーツの料金ですが、朝の5時から6時と、18時から21時30分は5バーツになります。ワットサマンヌアに着いたらタクシー、または、バスでピンクラインまで行きます。

バスの場合は、行きと同じ停留所の「Pakkret Pier 」まで行き、そこから、「Big C Extra Chaengwattana」の停留所まで行くと、ピンクラインに到着。

今回はこのようなルートで日帰り旅行を楽しみましたが結局、モノレールで行くとスムーズですが、途中のピンクライン→タクシーorバス→船着場が少し邪魔くさいです。ピンクラインの「クレット」と名前がついている3駅からワットサマンヌアまで行けるシャトルバスなどが出来れば、より便利に行けるようになるでしょう。それまでは少し我慢して行って見て下さい。