マハ・チャクリ・シリントーン王女殿下は、第51回国際科学技術および技術革新会議（STT51）の開会式を主宰されました。
2015年11月11日（火）、チュラロンコーン大学講堂において、マハ・チャクリ・シリントーン王女殿下は、第51回国際科学技術および技術革新会議（STT51）の開会式を主宰されました。第51回国際科学技術および技術革新会議（STT51）は、チュラロンコーン大学理学部が、王室後援のタイ科学協会、そしてマハ・チャクリ・シリントーン王女殿下のご尽力のもと、情報技術財団と共同で開催しました。マハ・チャクリー・シリントーン王女殿下が70歳の誕生日を迎えられました。
チュラロンコーン大学講堂に入場されたスティチャイ・アサバムルンラート教授は、STT51国際学術会議議長としてシリントーン王女殿下に会議資料を手渡されました。マハ・チャクリー・シリントーン王女殿下のご尽力により設立された情報技術財団の理事長兼事務局長であるパイラット・タチャヤポン教授は、科学雑誌の特別号を贈呈されました。タイ国王後援の科学協会会長であるタナトクン・モンコン=アサヴァラット准教授とチュラロンコーン大学理学部長であるプラナット・ポティヤラット教授は記念品を贈呈されました。チュラロンコーン大学評議会議長のスラキアット・サティラタイ教授（特別）は、王女殿下のご厚意に感謝の意を表しました。タイ国王後援科学協会会長のタナクン・モンコン=アサワラット准教授は、イベントの目的を説明し、国王陛下に30枚の証明書を授与しました。
この機会に、マハ・チャクリ・シリントーン王女殿下がSTT51国際学術会議の開会演説を行い、名誉基調講演者を務められました。これは、王女殿下の深いビジョンと教育推進における重要な役割を反映したものでした。
国家科学技術
この機会に、国王陛下は、中国科学院（CAS）高エネルギー物理研究所（iHEP）所長の曹俊教授による「JUNO計画における中タイ協力」と題した講演、および2025年度優秀科学者であるシリポン・チャッティパコーン教授（専門分野）による「肥満が認知障害と脳の老化に及ぼす影響:介入へのアプローチ」と題した講演を聴講されました。その後、国王陛下はチュラロンコーン大学講堂のガラス張りのホールに移動し、シリキット王妃陛下記念展、タイ・中国科学技術協力展、王室後援タイ科学協会展、チュラロンコーン大学理学部研究展、そして中等学校科学プロジェクト展を視察されました。
マハ・チャクリー・シリントーン王女殿下が式典を主宰されました。陛下はマハチュラロンコーン・ビルに進み、チュラロンコーン国王とワチラーウット国王の肖像の前で花輪を捧げられました。
ご出発前に、陛下はマハチュラロンコーン・ビル105号室にて、タイ科学協会執行委員会、情報技術財団執行委員会、関係機関の幹部、タイ科学部長会議の基調講演者、国際会議組織委員会、招待講演者、共催団体の代表者、そしてチュラロンコーン大学理学部の幹部の方々と記念撮影をされました。
第51回科学技術及び技術革新に関する国際会議（STT51）は、2025年11月11日から13日まで、チュラロンコーン大学理学部で開催されました。会議のテーマは「国境を越えた協働:量子・宇宙から地球規模の生物多様性へ」でした。量子・宇宙レベルから生物多様性や地球規模の持続可能性に至るまで、多様な分野の科学技術に関する知識を統合するフォーラムを創設し、真の学際的、組織横断的、国境を越えた科学協働を促進することを目指しました。
この会議は、タイ王国と中華人民共和国の外交関係樹立50周年、チュラロンコーン大学理学部創立108周年を記念するとともに、ユネスコが2025年を国際量子科学技術年と宣言したことにも合致するものでした。
会議では、物理科学、生物学、健康、人工知能、材料科学、エネルギー、環境から食品技術、農業、持続可能性に至るまで、20を超える分野にわたる学術会議や発表が行われました。量子科学技術、宇宙論と天体物理学、生物多様性と気候変動、色彩科学と文化遺産、情報化時代における科学コミュニケーションといった具体的なテーマに関するシンポジウムやセッションも開催されました。
会議ではまた、タイと中国の科学技術協力、特に宇宙探査、惑星探査、大気システム、地球規模の気候、極地探査、そして環境持続可能性プロジェクトといった、21世紀の共通の地球規模課題への取り組みにおいて先進技術を活用する協力についても強調されました。
さらに、STT51では、高校生を対象としたジュニア・ヤング・ライジング・スターズ・オブ・サイエンス・アワード（JYRSS）や大学生を対象としたヤング・ライジング・スターズ・オブ・サイエンス・アワード（YRSS）など、特別な青少年イベントを開催します。これらのイベントは、若手研究者が研究発表を行い、国際的な科学者と意見交換を行い、次世代のための協力ネットワークを構築するためのプラットフォームを提供します。
タイ国内および海外の著名な科学者による基調講演に加え、講演やポスター発表、学術・研究・産業界による科学技術革新の展示、研究者、若者、民間セクター間のネットワーキング活動なども行われます。
STT51は、様々な世代や地域の科学者が知識を交換し、新たなアイデアを生み出し、持続可能な世界のための科学技術の未来を共にデザインする機会を提供する、グローバルな協働プラットフォームとなります。