【実録】タイで本当にあった、生々しいご近所トラブル
タイで本当にあったご近所トラブルの話をしたいと思います。
私が体験した話ではなく、
タイ人のパートナーと一緒に住んでいる日本人の知人に聞いた話です。
その方は、外国人はほとんど住んでいないような、
バンコクのすごくローカルな場所にタイ人の奥さんと一緒に住んでいます。
タイのローカルな路地を探検してみると、
タウンハウスが連なっているゆったりした雰囲気漂う場所がありますよね。
タウンハウスは人が住んでいるだけでなく、
1階で商売をして、2階・3階は住居にしているタイ人が多い印象です。
※写真はイメージです。
↑イメージしやすい写真を探してみました。
そして、その知人もタウンハウスを借りていて、
1階で商売、2&3階を住まいにしているようです。
近所の人々も1階でお店をしているところがほとんどで、
私も遊びに行ったことがありますが、とても雰囲気のよい場所です。
ご近所さんとの付き合いも良好だそうです。
そして、ある日、小さくて可愛いけど、薄汚れた犬が、家の前を行ったり来たりしているのを見かけたそうです。
タイによくいる、大きな野良犬ではありません。
明らかに飼われていて捨てられたか、迷子になったかというような感じだったそうです。
2~3日うろうろしていたようなので、
家に入れてあげて、エサをあげたりして、それから一週間くらい様子をみていたそうです。
そして、飼い主らしい人はいないか探しましたが、
結局それも見つからなかったので、病院に連れていき、ワクチンを打ってもらって、
飼い犬として迎えることにしたそうです。
写真を見せてもらいましたが、小さくて、白と黒の可愛いお利口そうな犬です。
そして、そのことを近所に住む地主さんにも伝えておきました。
ここら辺の土地は、すべて、そのお爺さんのものなのです。
超お金持ちですよね!
すると、地主さんは、顔をしかめて、あまり賛成しない様子だったそうです。
「う~ん、、もし、近所でトラブルがあっても、こちらは責任をとれないからね」
とまで、言われてしまったそうです。
近所は飼い猫のほか、野良猫がうろうろしてたくさん住み着いており、
近所の人達は餌付けもしているそうなのですが、
地主さんは、その人達のことをとても気にかけていたそうです。
※写真はイメージです。
タイは、犬とか猫とか気軽に飼っている人がすごく多いですよね。
そのほかに、野良猫に餌付けしている人もたくさん見かけます。
鳥とか猫の餌付けは、日本ではご近所トラブルになりがちですよね。
タイでは、そこらへんは大丈夫なのかな、といつも思っているのですが、
実は、猫の餌付けを迷惑に思っている人は、それはそれでけっこういるんです。
ですが、タイでは、あまり他人に干渉したりしないという風潮なので、
迷惑に思いながらも、みんな我慢して黙っているようです。
そして、その知人の話に戻ると、
その犬は小さな犬で、室内で飼うことにしたので、
勝手に外に出ることもありません。
うるさく吠えるなどもしないワンちゃんです。
なので、地主さんが心配するようなことは起きないだろうと思っていたそうです。
すると、さらに一週間たった頃、
隣で小売店をしているおばさんがやってきて、こう言ったそうなんです。
「このワンちゃん、数日前に家の前をうろうろしていた子でしょう?
実はね、どこどこの~(近所から少し離れた所)の私の遠い親戚の●●さんがね、その犬の飼い主なの。
家から逃げてしまって、探していたんだって」
突然、こんなことを言われてしまい、
あくまで、道をうろうろしていた犬を勝手に飼ったという立場でもあるので、
そのまま、そのおばさんに犬を渡してしまったそうです。
「えっ、でも、それって、、、」
私は、知人に聞き返しました。
みなさんも、もしかしてと思いましたよね。
知人「そうなんだ、、俺もね、、あれ犬が飼われるのが嫌で、適当に作った話じゃないかと思うんだ、、」
タイはワンちゃんを気軽に飼っている人がたくさんいるので、
そのワンちゃんがこっそり処●されて、なんて恐ろしいことはないと思います。
もし、そのおばさんの話が嘘でも、おそらく犬好きの人に渡されていると思うので、
そこら辺の心配はないそうですが、
地主さんの忠告どおり、こんなにすぐ近所の人が動くとは思っていなかったと知人は言いました。
奥さんもタイ人ですが、あくまで、よそから引っ越してきた立場で、
普段はすごくよくしてもらって、
また、商売もそのおかげでうまくいっているので、
これ以上逆らうのはやめようということになったそうです。
そして、地主さんにそのことをこっそり伝えると、
「だから言っただろう。昔も、似たようなトラブルが起こったことがあったんだ。
ここら辺に長く住んでいる人は、猫が好きな人が多いから、犬を飼う人がいると痛い目にあうんだ。
あそこの●●さんはね、~~~で、隣の■■さんをひどく嫌っていてね、それでね~~~」
と、一見仲のよさそうに見えるご近所の人たちの裏話をしてくれたそうです。
先ほども書きましたが、
タイでは餌付けのトラブルは起きないのかなと思っていたんですが、
実はいろいろ起きたりしているんですね。
そして、なんと、餌付けをしている人の方が強い立場という話です。
タイでも、こんな生々しいご近所トラブルが起きるんですね!
ですが、私はこの話を聞いたときに、
タイ人が実は性格悪い!とか意地悪だ!とかそんなことは思いませんでした。
友人がこんなトラブルを経験してしまったのは、非常に不運ですが、
私が率直に感じたのは、どの国に行ってもトラブルの根幹って似ているんだな~ということです。
タイに長く住むほどに、一見気楽に暮らしているように見えるタイ人も、
人付き合いで悩んだり、気を使ったり、嫌な目にあったり、我慢していることも多いんだなーと感じます。
タイは日本に比べると、国や行政に頼れないことがほとんどだから、
まずは自分達でなんとかしようという意識が強いように感じます。
ですので、ご近所付き合いも、友人同士のつながりも、
困ったときのセーフティネットであり、
いざというときの助け合いや情報共有ネットワークがすさまじいです。
だから、嫌なことがあっても、ニコニコ我慢して付き合っているのかなと思うことが多々あります。
日本も、昔は今よりも、もっともっとご近所付き合いが盛んだったなんて言われますが、
それは、いいとか悪いとかの話ではなくて、
単純に、生きるために必要だから交流があったと思うんです。
だって、ご近所付き合いって、なんだかんだ大変ですよ。
日本は119番も110番も、呼べばすぐに対応してくれますしね。
コンビニも24時間開いているし。
餌付けも条例などで禁止されているそうですね。
役場に問い合わせると対応してくれるみたいですね。
それで、日本の場合は、ご近所付き合いしなくても生きていけるようになって、
だんだん希薄になっていったんじゃないのかな、
タイは、面倒くさいこともあるけど、みんな協力しながら逞しく生きてるんだな、
それで、たまにこんな生々しいトラブルも起きちゃうんだな、というのが私の感想です。
みなさんは、このご近所トラブルの話を聞いてどんな感想を持ちましたか?
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