【パヤナーク戦記】2.大地の守り神 タオの目覚め
この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
私は空から雨のように落ちてくる無数の蟹を見て、ただ祈り続けた。人はこのような絶望的な状況でも祈ることはできるのだ。
すると私の頭の中にふと ある考えが浮かんだ”蟹は前に進めない”ということだ。
私は前方にいる巨大な蟹を見て、家に引き換えることにした。
蟹は私を追ってこなかった。
そして私は無事に家にたどり着くことができた。
そしてしばらく使っていなかったドローンを探し出し飛ばしてみることにした。
このありえない現状を空中からみてみようと思ったのだ。
もし、逃げることができるなら、どの方向に逃げるべきかを確認することにした。
ドローンの映像からわかったことは、私の家は無数の巨大な蟹に囲まれてどこにも逃げられないということだった。
絶望的だった。巨大な蟹に食べられて死ぬ運命なのだろうか。
いや、どんな絶望的な状況でも、私はあきらめないのだ。
私は祈った。祈りは必ず叶うのだ。
するとどうだろう、遥か彼方に見える山が大音響をたてて突然噴火し、しだいに山全体が真っ赤な火の塊になった。その火のかたまりから巨大な一匹の亀が現れたのだ。驚いたことに、その亀は空を飛び、口からマグマを雨のように降ってくる蟹めがけて吐いているのだ。
そして、声が聞こえたきた。
”我は古よりこの母なる大地を守る神なり。邪神どもがまたやってきたようだな。祈るがよい。命の限り祈るのだ。すべての願いは、必ず叶う。祈りは次元をかえるのじゃ”
私は一体何のことかわからなかった。そしてこのありえない状況を理解することができずただ戸惑うだけだった。
誰かが家のドアを軽くノックした。
いったい、こんなときに誰だろう。
私は窓からのぞいてみた。
そこには長身の見たこともない美女がアフリカの民族衣装のような露出度の高い服を着て、長い槍を持って立っていた。
続く
自分自身の目で見、自分自身の心で感じる人は、とても少ない。
- アインシュタイン -
御文
大地はささばはづるるとも虚空をつなぐ者はありとも潮のみちひぬ事はありとも日は 西より出づるとも法華経の行者の祈りのかなはぬ事はあるべからず(御書1351)
通解
大地をさして外れることがあっても、大空をつなぐ者があっても、潮の満ち干がなくなっても、日が西から出ることがあっても、法華経の行者の祈りのかなわないことは絶対にない。
soi41master
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