タイの祠サーンプラプームにはインドの神様が住んでいる!?
この間、タイで集めたインドの神様グッズについてブログで書きました。
(記事はこちらから→ 【わたしの小さな自慢】インドの神様コレクション )
ちょっとおさらいですが、インドの神様はたくさんいるので、
とりあえず、3大神を覚えて、そこからどう関係があるのか覚えていくといいと話しました。
それで、インドの神様の中でも一番偉い?というか、この世界を創造しているといわれる神様ブラフマーは、
私にはあまり縁がない神様で、
雑貨店とかインド寺とかでもあまり見かけたことないな~と書いたのですが、、、
次の日、自分が住んでいるコンドミニアムの入口付近に祀られているのを発見しました!
顔が正面、後ろ、左右と4つあり、腕が8本あります。間違いなくブラフマー様です。
「えっ。コンドミニアムに住み始めてから一回も気づかなかった、、」
己の愚かさに愕然としましたね。
『お前の目は節穴か!』と天から聞こえてきたような気がしました。
そして、ちょっと遠いんですが、ラマ9世のセントラルまで、健康のために、たまに歩いたりするんです。
すると、
道の真ん中で、早速もう一体のブラフマー様を発見しました。
けっこう立派に祀られています。
そして、
途中のオフィスビルの入口付近にも祀られていました。
さらに、
ラマ9世のセントラル向かいのホテル、グランド・フォーチューン・ホテルにもありました。
じゃ~ん。↓フォーチューンホテルにあるブラフマー像を後ろから撮った写真です。
オフィスビルのGタワーが後ろに見えてかっこいい写真が撮れました。
そのほか、一度見つけると、バンコクの街中のあちこちで目に付くようになってしまいました。
『私って、インドの神様が好きなの』とか長年言っていたわりに、
バンコクの街中のあちこちにある、ブラフマー像に気づかないで生きてきました。
愚かですね。
「灯台下暗し」ともいいますが、長年自分の身近にあるものを、ちゃんと見ていなかったりするんですね。
それで、このタイの街中で見かける小さな祠 (タイ語で サーンプラプーム ศาลพระภูมิ といいます)って、
アパートとかコンドミニアムとか、オフィスとかホテルとか、公園とかに必ずあって、
一般家庭の家にも小さいサイズのものがあったりします。
タイ人は、この前を通るとき必ず手を合わせますね。
電車に乗っているときも、この祠の近くを通りすぎる場合に手を合わせたりします。
長年、ふわっと仏教に関する祠なんだろうなーと思っていたのですが、
今回、改めて詳しく調べてみると、
これは、タイに昔からある精霊信仰から始まったもので、
建物を建てるときに、もともと住んでいる精霊や霊(タイ語でピー ผี ですね)が、
いたずらや悪さをしないように、霊を祀るために作られたものなんだそうです。
むむっ。八百万の神様が住んでいる大和の国、日本とすごく似ていますね。
日本も更地に建物を建てるときに、まず土地の神様にご挨拶をする地鎮祭がありますよね。
あと、神社なんかも、大昔にその土地で天災が起きたり、度々よくないことが起こるために、
土地や自然の神様、もしくはたまに人?怨霊?だったり(菅原道真とか)を
祀るために建てられたものだったりしますよね。
また、日本では、各家庭に神棚がありますしね。
そして、タイではサーンプラプームの原型ができた後に、ヒンドゥーのしきたりなどを取り入れて、
外観の形だったり、お参りの仕方だったりと、徐々に体系化されていき、今のものができあがったそうです。
街中を歩いてまわる限り、ブラフマー像を祀っているところが多い印象ですが、
ガネーシャとかほかのインドの神様の場合もあるし、お釈迦様(ブッダ)を祀っているところもあります。
↓公園にあったサンプラプームはお釈迦様を祀っていましたね。
↓こちらはMBK前の広場にあるサーンプラプームですが、お釈迦様がおりました。
インドの神様かお釈迦様を祀るかで、祠の外観が違いますよね。
ここら辺は、何か決まりのようなもがあるんでしょうね。
ところで、仏教と精霊信仰とヒンドゥーが融合したこのサーンプラプームのスタイルは、
すごくおおらかでいいですよね。
日本も神道と仏教が我々の生活に密着していますが、
タイの場合は、もともと精霊を祀る祠に、インドの神様やお釈迦様を一緒に祀っているんです。
日本以上におおらか!さすがタイ!と思ってしまいましたが、
日本も明治維新のときに神仏別離の政策などいろいろな宗教改革があって、
それよりも前の時代は、神社とお寺が同じ敷地内にあったといいますから、
やっぱり、日本とタイは似ているのかもしれないですね!嬉しくなりました。
最後に街中で見かけたインドの神様を紹介して終わりにしたいと思います。
まずは、BTSサナンパオ駅が最寄りのパウロ病院にあったサンプラプームです。
豪華に4つ並んでいます。
そうですよね。病院だから、患者さんに元気になってもらうためにご利益たくさんほしいですよね。
一番左にあるのがお釈迦様の像です。
コブラに似ている蛇が頭に乗ったお釈迦様の像ですが、
この蛇は、インドの蛇の神様ナーガで、たまにタイの博物館などで見かけることがあります。
ネットで調べると、ラオスとかカンボジアの方が、
このナーガがよく知られているというか、よく信仰されているそうです。
そして、左から2番目がブラフマー像です。
起立している珍しいタイプで、街中にある一般的なブラフマー像と違い服飾もすっきりしています。
これも、タイの博物館とかに展示している、タイで発見された昔の像のスタイルですね。
これを建てた病院の関係者の方、かなりツウですよね。
これは、ラマ9世のIT関連のショッピングモール、フォーチューンの前にあるガネーシャ像です。
たくさんの人がお参りをして、タンブン(お布施)をしています。
アソークからエンポリアムに向かう道路で発見した、
破壊と再生の神様シヴァと奥様のパルバディが半々にくっついた神様です。
ジャスミンビルの1階のスターバックスのすぐ横あたりにあります。
↓こちらは S31 スクムビットホテルの敷地内で発見しました。
最初どの神様かわからなかったんですが、腕が4本あるのと、
手に魚のようなものを持っているので、維持の神様ヴィシュヌ様だと思います。
服がインドの服ではなくて、タイの昔の物語に出てくる服装ですね。
前回もブログで書きましたが、ビシュヌ様はタイの文化とすご~く関係の深い神様です。
こんな感じで、スクムビット界隈にもインドの神様たくさんいますね。
というか、タイにはどこにでもいます。
みなさんも、住まいのアパートやコンドミニアムのサンプラプームを覗いて見てください。
ご利益たっぷりのブラフマー様が鎮座しておられると思います。
もしくは、違う神様かもしれませんね。
ご利益たっぷりいただいてください!
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